2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『鉄道員(ぽっぽや)』降旗康男監督

新文芸坐にて。今年49本目。 泣ける映画とされるが、昭和の経済成長と合理化によって使い捨てられた人々についての怒りの映画でもある。

『ホタル』降旗康男監督

新文芸坐にて。今年48本目。 特攻隊の無念を描くときに、死んだ隊員を韓国人に設定するのは今ではなかなか難しいかな。

『博徒一家』小沢茂弘監督

新文芸坐にて。今年47本目。 3人の跡目争いに絡んで現代やくざが勢力を伸ばしてくる。2時間近く、義理に苦しめられ続ける話であった。渡辺文雄が敵に回すのが高倉健若山富三郎大木実鶴田浩二志村喬と豪華すぎてたいへん。その味方が八名信夫はともかく金子…

『網走番外地 大雪原の対決』石井輝男監督

新文芸坐にて。今年46本目。 雪の町に偽の鬼寅親分がいるのでそこに潜む本物の鬼寅親分。鬼寅親分かっこいい。全体としてはどうかよくわからん。

『網走番外地 荒野の対決』石井輝男監督

新文芸坐にて。今年45本目。 子馬と戯れる健さんが楽しいんだけれど、あっさりと子馬が撃たれちゃう。馬は死ぬけど人は死なない西部劇調の映画。最後なんて6人が馬にのって並んで殴り込みに行くんだもの。 馬が死んで狂乱する大原麗子がくどい。なお田崎潤…

『昭和残侠伝 死んで貰います』マキノ雅弘監督

新文芸坐にて。今年44本目。 引き算というか、敵も薄味、主人公サイドも母と親分の中村竹弥以外は軽量という感じで印象が弱いので、ごく少人数の話になっているからこそ任侠ものの仲でも屈指の名作となったのかもしれない。『破れ傘』なんて話が盛られすぎだ…

『昭和残侠伝 血染めの唐獅子』マキノ雅弘監督

新文芸坐にて。今年43本目。 『人生劇場 飛車角』では鶴田&高倉を敵にまわしている親分の水島道太郎さんが清川虹子の息子で鳶の一人という重いんだか軽いんだかよくわからない役をやっているのが不思議。池部良と天津敏の会話が変な感じなんだよなあ。高倉…

『誰よりも狙われた男』アントン・コルバイン監督、"A Most Wanted Man"

ギンレイホールにて。今年42本目。 フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の出演作で、ジョン・ル・カレのスパイもの。スパイの世界では甘いやつが負けるってことなんだよなあ。

『昭和残侠伝』佐伯清監督

新文芸坐にて。今年41本目。 シリーズ第一作。伊井友三郎や三遊亭円生の江戸言葉が楽しい。

『昭和残侠伝 破れ傘』佐伯清監督

新文芸坐にて。今年40本目。 安藤昇に北島三郎、しまいには鶴田浩二まで出てくるセミオールスター映画でストーリーが込み入りすぎている。

『ならず者』石井輝男監督

新文芸坐にて。今年39本目。 香港マカオ横浜をまたにかけた犯罪もの。高倉健が殺し屋なんだが、甘いところも多くて駆け出し感があるのが不思議な感じ。国際ものになると俄然丹波哲郎の存在感が増す。 石井輝男作品では三原葉子が特に輝いていると思いました。

『いれずみ突撃隊』石井輝男監督

新文芸坐にて。今年38本目。 浅草のやくざが南支那戦線に配属される。いやな古参兵や上官とやりあったり、慰安婦たちと交流があったり。最後には結局八路たちの圧倒的な襲撃に敗北していってしまうのであった。

『恋と太陽とギャング』石井輝男監督

新文芸坐にて。今年37本目。 網走帰りの健さんが丹波哲郎や清川虹子らとつるんで外国マフィアが開くカジノの売上金強奪をはかる。モノクロでギャングで現金強奪とフィルムノワール感ばりばりなんだけど、会話は軽妙で、ちょっと貧乏な感じもあって、石井輝男…

『悪魔の手毬唄』渡辺邦男監督

新文芸坐にて。今年36本目。 健さんが金田一耕助ってのも変なのだがその金田一耕助が白いオープンカーに乗ってやってきて、後半はメガネの美人秘書まで従えててわけがわからない。美人秘書が「金田一先生は警視庁嘱託です(キリッ)」と言い放つあたり、おか…

『東京丸の内』小西通雄監督

新文芸坐にて。今年35本目。 高倉健のサラリーマンもので、モノクロだが『万年太郎と…』よりもさらにキレのいい現代的な演出と編集がかっこいい。ただこういう映画だと東宝は加山雄三を擁していたわけで、健さんの木訥な魅力とはちょっとそぐわなかったのか…

『万年太郎と姐御社員』小林恒夫監督

新文芸坐にて。今年34本目。 高倉健主演のサラリーマンもので、キレのいい演出というか編集というか、だれることがなくて楽しい。月形龍之介による水戸黄門のセルフパロディがあるし、健さんと月形&伊藤雄之助がならんでいるという不思議な光景も見られる。…

『お役者文七 蜘蛛巣屋敷』沢島忠監督

フィルムセンターにて。今年33本目。 錦之助主演の時代劇で、錦之助の父やら兄やら弟やらが次々と出てくる。

『網走番外地』石井輝男監督

新文芸坐にて。今年32本目。 映画館で見るのははじめてで、高倉健追悼上映だがひどく混んでいた。まだ任侠映画のスターとしての高倉健が確立される前の高倉健とか、さすがの迫力の鬼寅親分のアラカンとかかっこよかった。

『恍惚の人』松山善三監督

新文芸坐にて。今年31本目。森繁久彌が認知症を患って家を出たりウンコを部屋中になすりつけたりめちゃくちゃだった。

『放浪記』成瀬巳喜男監督

新文芸坐にて。今年30本目。 制作公開された当時すでに舞台版が公開されて評判だったようで、その舞台に基づいた映画だった。

『権九郎旅日記』工藤栄一監督

フィルムセンターにて。今年30本目。 市川右太衛門が土佐から江戸まで旅をするときにいろんなトラブルに巻き込まれてたいへんでした、というコメディ。たいした話はないのだが喜劇なんだからそれでいいんだよなあ。おっかけてくるスリの連中とも別に絡みはな…

『ドラえもん のび太のアニマル惑星』芝山努監督

神保町シアターにて。今年29本目。 これもやや後半がバタバタしてる映画だったし、どこでもガスが22世紀の道具なように出てきてほかの星の話だったりとやや混乱するが、ドラえもん映画のキモであるゲスト登場人物とのび太たちの交流が描かれていてよかった。…

『チンプイ エリさま活動大写真』本郷みつる監督

神保町シアターにて。今年28本目。 エリさまが主役のようで、タイトルロールがチンプイなんだからクレジットトップはふつうにチンプイだった。まとまってておもしろい映画だったなあ。

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』芝山努監督

神保町シアターにて。今年27本目。 中盤にかけてのサスペンスフルな構成はもっとも筆がのってる時期っぽいけど、終盤の畳め方がやや慌ただしい。アニメ映画では前から作ってると後ろのほうがキツキツになることがよくあるが。

『エスパー魔美 星空のダンシングドール』原恵一監督

神保町シアターにて。今年26本目。 原恵一の初監督作であるらしい。OPの魔美の衣替えとか、EDの入り方のかっこよさがいい。時代柄、ゲストキャラが地上げにあってるのだが、地上げからは一時的に逃れただけにすぎないのもシビアだ。

『秀子の車掌さん』成瀬巳喜男監督

新文芸坐にて。今年25本目。 成瀬&デコちゃんのコンビ第一作であるらしい。あのラストはたしかに成瀬っぽい。

『馬』山本嘉次郎監督

新文芸坐にて。今年24本目。 東宝の反応がいまひとつだったので軍を巻き込んで企画を通したらしい。こんな地味な内容で2時間超えってのもすごいが、冒頭に東条英機の言葉が入っているのもまたすごい。B班監督として腕をふるった黒澤明の名が東宝で知れ渡る…

『東京の合唱〈コーラス〉』小津安二郎監督

新文芸坐で。今年23本目。 柳下美恵さんの伴奏付。サイレント映画的なテンポのよさとユーモアは後の作品と続いてるかなと思うが、カレー食べてるときにビラのほこりがまうあたりなんか海外のスラップスティック作品みたいだった。

『綴方教室』山本嘉次郎監督

新文芸坐で。今年22本目。 なんでも撮影の最中にデコちゃんが女工について差別的なことを言ったとかで原作者から非難されたりデコちゃんが反論したりというトラブルがあったそうなんだが、デコちゃんのことだからものの言い方がきついので原作者がカチンとき…

『イコライザー』アントワーン・フークア監督、""The Equalizer"

新文芸坐にて。今年21本目。 ホームセンターで働いてるデンゼル・ワシントンが実は元凄腕のCIA工作員でという話で、たった一人で結局ロシアマフィアやっつけちゃうわけで無理があるような気がするんだが、アクション映画なんて脚本的なあれこれをアクション…