2015-01-01から1年間の記事一覧

『バリー・リンドン』スタンリー・キューブリック監督、"Barry Lyndon"

新文芸坐にて。今年73本目。 映像の美しさ、美術の見事さで見てられるがストーリー的には男らしさやかっこよさを丁寧に排除してて、こんな手つきでナポレオンを描くつもりだったのだろうかと不思議な気持ちがする。決闘シーンも『大いなる西部』とよく似てる…

『時計仕掛けのオレンジ』スタンリー・キューブリック監督、"A Clockwork Orange"

新文芸坐にて。今年72本目。 あの目をずっと開けさせているシーンが最もきつい。あれでマルコム・マクダウェルは角膜を傷つけられたらしい。

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』スタンリー・キューブリック監督、"Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb"

新文芸坐にて。今年71本目。 コメディなんだが、どう笑えばいいのかよくわからん。「こういうのは絶対に起きませんよby米空軍」という冒頭の字幕が最大のジョークなのかな。

『空中庭園』豊田利晃監督

早稲田松竹にて。今年70本目。 カメラをぐるぐると回すところがあって、ああいうの撮影してるほうは楽しいのかもしれないが見てるほうは気持ちが悪くなるだけなのでその間目をそらしてしまった。ソニンだの鈴木杏だのゴツい女性がぞろぞろ出てくる映画であっ…

『紙の月』吉田大八監督

早稲田松竹にて。今年69本目。 宮沢りえのほうれい線をはっきりと映し出すカメラも良い意味でひどいのだが、出てくる男たちがみんなひどくてそれが素晴らしい。相対的に一番まともなのが石橋蓮司だと見終わった時点で気づくという。あんなやつの学費出すわけ…

『仁義なき戦い 完結篇』深作欣二監督

新文芸坐にて。今年68本目。 大友勝利がなぜか生き残っていて東映らしくでたらめ。

『新仁義なき戦い』深作欣二監督

新文芸坐にて。今年67本目。 第一作のリメイクみたいな話なんだが松方弘樹のかわりに若山富三郎。その若山富三郎の死の裏には菅原文太がいるという形になっていたりする。

『二十一の指紋』松田定次監督

神保町シアターにて。今年66本目。 多羅尾伴内シリーズ。このシリーズは荒唐無稽だとして批判されたらしいが、そっくりだけど別人だった! とか、指紋の採取とか、いろいろひねった作りでおもしろかった。

『仁義なき戦い 頂上作戦』深作欣二監督

新文芸坐にて。今年65本目。 小林旭のかっこよさの際立つ2本。「やくざってしんどそうだな」と思わずに小林旭のかっこよさにあこがれてやくざになっちゃう若者が出たんじゃなかろうか。

『仁義なき戦い 代理戦争』深作欣二監督

新文芸坐にて。今年64本目。

『七つの顔』松田定次監督

神保町シアターにて。今年63本目。 多羅尾伴内シリーズの第一作。最初に手品師として登場する片岡千恵蔵がまるでクラーク・ゲーブルみたいだった。

『仁義なき戦い 広島死闘編』深作欣二監督

新文芸坐にて。今年62本目。 第一作は先日午前十時の映画祭で見たのでパス。梶芽衣子の美しさにほれぼれする。北大路欣也と千葉真一の役柄が最初は逆だったというのがさっぱり想像できない。

『黒蜥蜴』深作欣二監督

神保町シアターにて。今年61本目。 美輪明宏人気か混んでいた。普通に美輪明宏の黒蜥蜴が美人の女という設定で展開するのでちょっと混乱する。

『関東テキヤ一家』鈴木則文監督

新文芸坐にて。今年60本目。 菅原文太特集なんだが、よそのテキヤの元締めの大木実と桜町弘子の迫力のほうがすごく描かれていた。桜町弘子と天津敏とはテキヤと興行主として住み分けているのかと思ったらなんかそんなふうでもないし、ヤクザとテキヤがきっち…

『関東テキヤ一家 天王寺の決斗』鈴木則文監督

新文芸坐にて。今年59本目。 菅原文太特集。清川虹子が大阪のテキ屋の元締めなんだけれど、息子への情念からリーダーとしての正しい判断ができずに露天商たちに迷惑かけてしまう。どっちにせよ殺されるのだけど。

『蜘蛛男』山本正之監督

神保町シアターにて。今年58本目。 『怪談蜘蛛男』『蜘蛛男の逆襲』の2本による総集編映画で、途中でなぜかあっさり犯人が割れたり、誘拐された女が1人増えていたりしている。最初の犠牲者がえらく美人であった。

『俺たちに明日はない』アーサー・ペン監督、"Bonnie and Clyde"

TOHOシネマズ日本橋にて。今年57本目。 ギャング内での女性2人の対立を描いているのが興味深かった。

『テロ、ライブ』キム・ビョンウ監督

新文芸坐にて。今年56本目。 ラジオのスタジオ内だけで展開する犯罪映画。政府もクソ、放送局もクソ、最後は屋台崩し。素晴らしい。

『泣く男』イ・ジョンボム監督

新文芸坐にて。今年55本目。 チャン・ドンゴン主演のアクション映画。格闘シーンはたしかに楽しいのだが、登場人物が感傷的になっているシーンがだらだらと続くようでやや退屈であった。

『悪魔の手毬唄』市川崑監督

神保町シアターにて。今年54本目。 先日は高倉健版を見たが、今回は若山富三郎が出てくる方。このシリーズ、クレジットトップの女優さんが怪しいパターンが続くのでミステリものとしてはどうなんだろうか。

『病院坂の首縊りの家』市川崑監督

神保町シアターにて。今年53本目。 横溝正史原作、市川崑監督、石坂浩二主演の金田一耕助ものの最終作(後の『犬神家の一族』リメイクを除く)だそうで、全体として余りお金がかかってないというかATG映画でも見てるような感じ。

『駅馬車』ジョン・フォード監督、"Stagecoach"

新文芸坐にて。今年52本目。シネマヴェーラで16mmで見て以来か。

『静かなる男』ジョン・フォード監督、"The Quiet Man"

新文芸坐にて。今年51本目。 アメリカ人が故郷のアイルランドに帰ってきて現地で嫁さんもらったけどその土地の習俗がけったいでトラブルになる話、みたいな感じだろうか。最後には酒を飲んで終わりなのはアイルランドだな。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』総監督安彦良和、監督今西隆志

TOHOシネマズ日本橋にて。今年50本目。果たしてOVAのイベント上映を映画としてカウントしていいのかよくわからんが映倫マークついてるし。 キャスバルとアルテイシアの話ではあるんだが、2人を連れ出すハモンとランバ・ラルが主役だった。だいぶ漫画調に作…

『鉄道員(ぽっぽや)』降旗康男監督

新文芸坐にて。今年49本目。 泣ける映画とされるが、昭和の経済成長と合理化によって使い捨てられた人々についての怒りの映画でもある。

『ホタル』降旗康男監督

新文芸坐にて。今年48本目。 特攻隊の無念を描くときに、死んだ隊員を韓国人に設定するのは今ではなかなか難しいかな。

『博徒一家』小沢茂弘監督

新文芸坐にて。今年47本目。 3人の跡目争いに絡んで現代やくざが勢力を伸ばしてくる。2時間近く、義理に苦しめられ続ける話であった。渡辺文雄が敵に回すのが高倉健若山富三郎大木実鶴田浩二志村喬と豪華すぎてたいへん。その味方が八名信夫はともかく金子…

『網走番外地 大雪原の対決』石井輝男監督

新文芸坐にて。今年46本目。 雪の町に偽の鬼寅親分がいるのでそこに潜む本物の鬼寅親分。鬼寅親分かっこいい。全体としてはどうかよくわからん。

『網走番外地 荒野の対決』石井輝男監督

新文芸坐にて。今年45本目。 子馬と戯れる健さんが楽しいんだけれど、あっさりと子馬が撃たれちゃう。馬は死ぬけど人は死なない西部劇調の映画。最後なんて6人が馬にのって並んで殴り込みに行くんだもの。 馬が死んで狂乱する大原麗子がくどい。なお田崎潤…

『昭和残侠伝 死んで貰います』マキノ雅弘監督

新文芸坐にて。今年44本目。 引き算というか、敵も薄味、主人公サイドも母と親分の中村竹弥以外は軽量という感じで印象が弱いので、ごく少人数の話になっているからこそ任侠ものの仲でも屈指の名作となったのかもしれない。『破れ傘』なんて話が盛られすぎだ…