さいきん見た映画

 新文芸坐円谷英二特集上映。『妖星ゴラス』と『海底軍艦』が見られなかったのが残念。
 『刑事ジョン・ブック/目撃者』午前十時の映画祭。『ダンス・ウィズ・ウルヴス』とか『アバター』とか『ラストサムライ』とかのアメリカ映画にしばしば見られる「異文化の中で覚醒しそちら側に立つ主人公」みたいな話になりそうなのだがことはアーミッシュなのでそうはならないところが渋い。
 『ゴジラ』何年かぶりに見たけど短い時間に多重のドラマもスペクタクルも織り込んであって実におもしろい。空襲の暗喩としてはモノクロのほうがあってるのかもしれない。
 『ゴジラの逆襲』前作に比べるとひどく落ちる。
 『日本誕生』神話ものの映画は日本でも『釈迦』とか海外でも『十戒』とか作られてるけどそんなによい作品はないような。これもまあ。
 『世界大戦争東宝現代劇の芸達者たちによって紡がれる愉快さが核戦争で吹っ飛ばされるという落差に戦く。終了後立てない。
 『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』特撮のすさまじさに比べるとお話としてはなんだかあっけない感じ。
 『獣人雪男』これも話はそんなでもないが、途中に出てくる山間の部落描写がやばい。これはソフト化できない。
 『マタンゴ』怖い。誰も彼もが人間性を失っていく様も恐ろしい。きのこしばらく食べられない。
 『ガス人間第一号八千草薫が実に綺麗で驚いた。キワモノになりそうな題材でもこう綺麗にまとまるもんなんだなあ。