さいきん観たアニメ映画『宇宙戦艦ヤマト復活編』西崎義展監督

 12/13(日)、ユナイテッドシネマ豊洲9番、12:45分の回。

 迫り来る地球の危機に立ち向かうヤマトと古代艦長がいて、自己犠牲があって、乗組員が若造でそれを艦長がたしなめて、敵は問答無用の侵略者で、そしてヤマトはめっぽう強くて敵のうちでも気高い人からは尊敬されて、といういつものヤマトである。ヤマトってこういう映画だよなあ、というようなことを考えた。だから昔ヤマトが好きだった人はそのダメな部分も含めて楽しめるだろうし、そうでない人にはダメだろう。楽しめた人にしてもこれが傑作であると評したりはしないだろうが、そういうことはどうでもいいのである。なんたってヤマトなんだから。

 敵メカのデザインがまた懐かしい感じで、昔はこういう異物感のある巨大構築物がやたらと宙に浮かんでたよなと懐かしくなった。今ではスペオペも流行らないしたいてい学校周辺でことが解決してしまうし。地球の空に見えるアクエリアスは美しかった。

 古代と森雪の間に生まれた娘がいて、父と娘のこじれた関係はドラマになりうる要素だとは思ったのだが、あまり掘り下げられていない。続編で描くつもりだろうか。そんな感じもせんが。新キャラたちがいまひとつキャラ立ちしてないのもいつも通りで、『愛の戦士たち』における斉藤は

 あと永井一郎さんはもう佐渡先生の声は出せないようであった。佐渡先生が波平の声にしか聞こえない。もっとも完結編以来十数年立っててあれだけ深酒の人なのにまだピンピンしてる佐渡先生ってどんだけ体が丈夫なのかという気もするが。あのミー君はいったい何代目なのだ。

 音楽が、旧作からの再利用のほかはクラシックからの転用であった。旧作再利用はいいのだが、クラシックがくどく、また盛り上がりにもかけていた。劇伴はもっと野暮ったくてもいいんだよな。第一シリーズのようにメインテーマのアレンジばかりでよかったんじゃないのか。

 のっけから「石原慎太郎原案」ときてげんなりする。西崎の名だけでかくなるのもまあヤマトか。

 あんまり関係ないけどディスコアレンジを置いておく。今となっては古いけどアルフィーの主題歌よりいいよ。